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京の萩2

2008年9月14日
常林寺の萩


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  京都の萩、風情がありますね。
 4年前には平安神宮や、迎稱寺(こうしょうじ)などを見ました(2004年「京の萩」)。
 今回は、「萩の寺」の別名がある常林寺から、上賀茂神社まで足を延ばし、萩まつりで知られる梨木神社へ。

             


常林寺
 常林寺は京阪電車の出町柳駅からすぐのところ。山門をくぐると、さほど広くない境内に萩がいっぱい。どの株も大きく育って、のびのびと枝を広げています。

 花は四分から六分咲き。まずまず見ごろでした。一斉に花をつけた枝が、ふわりとしだれている様子は、花のカーテンのようです。

 幕末には勝海舟が定宿にしたという歴史もある浄土宗のお寺。萩の本数が多く、花に埋もれる感じ。手入れも行き届いていました。

 敬老の日には萩供養が行われます。落語家を招いての催しやオーボエの演奏もあるそうです。

             


上賀茂神社

ならの小川
 次は上賀茂神社へ。ネットの情報で萩の花が咲いているというので行ってみました。

 葵祭が行われる、京都で一番古い神社の一つです。広大な境内。芝生の庭では、観月祭の準備が進んでいました。夕方から、ススキや秋の花を生けた馬場殿を舞台に舞楽やミニコンサートがあります。

 社殿を縫って流れるせせらぎ、御手洗川のほとりに、萩の花は少しだけ、ひっそりと咲いていました。神域を覆う静かな深い木立の中で、萩の紅色が艶やかです。


上賀茂神社の萩
 御手洗川の先は「ならの小川」と呼ばれる清流。
 「風そよぐ ならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける」と百人一首の歌に詠まれたところです。

 水底が見える浅い流れに子供たちが手足をひたしていました。涼しげで、いい風景でした。
 
              

 さて萩といえばやはり梨木神社。「萩の宮」として、京都を代表する名所です。


梨木神社の萩
 京都御苑の東側にあり、木々に囲まれた境内の萩は、まだこれからという印象。それでも参道の一部など、ところどころに見ごろの花がありました。

 9月中旬ごろに行われる「萩まつり」では、萩の花や鈴虫を入れた虫かごが神前に奉納され、参道の萩には俳句の短冊。狂言や舞踊、茶席などもあるそうです。残念ながらまだ見る機会がありませんが……。

 閑静な境内に、ノーベル賞の湯川秀樹博士(初代萩の会会長)の歌碑がありました。
 「千年の昔の園もかくやありし
       木の下かげに乱れさく萩」


染井の井戸
 この神社の名物は、京都三名水の一つという「染井の井戸」。
 甘くまろやかな味で茶の湯に適しているとか。ペットボトルなどを持参して水をくむ人の行列ができていました。


あ じ
 月見団子
 萩、ススキとくればお月見。四条河原町の永楽屋で買った月見団子(945円)。

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 やきもち
 上賀茂神社そばにある神馬堂(じんばどう)のやきもちが評判。ただ、売り切れた時点で店が閉まってしまいます。


参考サイト
 萩の寺 常林寺 花だより
 上賀茂神社
 梨木神社
 京都府神社庁
 「萩まつり」京都カレンダー(「e京都ねっと」HP)
 「萩の花WEB」

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