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京都御苑・二条城の桜

2012年4月7、12日
二条城のシダレザクラ


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  写真集

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  京都御苑は、京都御所を中心に、宮家や公家などの屋敷があった所。現在、御所の周りは公園として整備され、約1100本の桜が植えられています。

 なかでも一番北側の近衛邸跡には、見事なシダレザクラがあり、見頃にはたくさんの人でにぎわいます。

近衛邸跡のシダレザクラ

 いつもはここだけで写真を撮って、満足して帰るのですが、今年は御苑の中をもう少し散策してみました。


京都御所の西側、清所門。
参観者はここから入ります
 京都御所の西側を南へ下り、中立売御門近くまでくると「車環桜(くるまがえしざくら)」があります。その昔、後水尾天皇があまりの美しさに車を引き返させたといわれる、サトザクラの一種。近づいて良く見ると、優美な花姿です。

車環桜

車環桜のアップ

 さらに南へ下ると「桃林」。紅色が鮮やかな桃の花が満開でした。

 一方、御所の東側には、知る人ぞ知る名物「桜松」が。

桜松
 もとは、樹齢100年と推定される黒松の樹上に生えていた桜。1996年に松は枯れて倒れましたが、桜は松の空洞を通り地上まで根をおろしていたため、今も花を咲かせています。
 生命力の強さを感じさせますね。

 御苑の南西には「出水の小川」と呼ばれる場所があります。

出水の小川
 母子で水にふれあう場として整備された人工の小川。夏には水遊びをする子供達の姿が見られますが、ここも桜の見どころの一つ。3月下旬にはシダレザクラ、4月中旬にはサトザクラが咲き、長い期間、桜を楽しめます。

 「出水の小川」近くに、今も残る閑院宮邸跡の門前には大きなオオシマザクラ。白い花が緑の葉に映えて美しいです。
 閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つ。江戸時代の建物が、2003年から2006にかけて修復され、今は御苑の自然、歴史資料を展示、無料開放されています。

閑院宮邸跡
 御所東側の京都迎賓館建設に伴う発掘調査(1997〜2002年)で出土した、平安時代から近代にかけての公家の生活をしのばせる遺物や、御苑にやってくるオオタカなど野鳥のはく製も並んでいます。

閑院宮邸跡
板張りの廊下

迎賓館の建設
に伴う出土品

出土品。茶道具
や香道具なども

 邸内を見学した後、次は二条城へ。

 二条城には、約400本、50品種の桜があるそうです。特に「桜の園」のサトザクラは見ものですが、少し時期が早かったようで、チラホラ咲き。

 本丸御殿から西橋を渡ったあたりにたくさん植えられているシダレザクラは満開でした。


本丸御殿の西橋
 このほか、二の丸御殿の北側には八重ベニシダレなどの桜があります。日暮れが近づいていたので回りませんでしたが、ぜひまたの機会に…

参考サイト
 京都御苑
 二条城


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