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高野山の紅葉

2004年11月5日
蛇腹道の紅葉


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  今年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつとして世界遺産に登録された高野山。標高900メートルにあるおかげで、近畿地方では早い時期から紅葉を楽しめる名所です。

 南海高野線の終点「極楽橋」からケーブルカーで山上へ。奥の院行きのバスに乗り、千手院橋で下車。まず真言宗の総本山、金剛峯寺を訪ねました。

金剛峯寺入り口


 入り口の石段から見上げると、鮮やかな紅と黄色の紅葉が対になって迎えてくれます。
 葉裏を透かして差し込む、透明な秋の光が、輝く宝石のようです。ここが気に入ってかなりのカットを撮影。


金剛峯寺

蟠龍庭
 境内には豪華な襖絵で飾られた部屋、国内最大の石庭「蟠龍庭」、参詣者の接待用の新別殿などがあります。
 歴史を感じさせる建物をゆっくり拝観したあと、新別殿でお茶とお菓子をいただきました。

 金剛峯寺から壇上伽藍へ続く道は紅葉のトンネルになっていました。蛇腹道(じゃばらみち)というそうですが、名前の由来は、弘法大師がほうきで蛇をはらったとか、道の両側の生垣が凸凹のためとか、諸説あって良く分かりません。
  ともあれ、木立に囲まれ静かで落ち着いた通り道。散策におすすめです。

根本大塔

 壇上伽藍に着くと、高野山のシンボル、朱塗りの「根本大塔」がそびえ、金堂、不動堂、御影堂など古色を帯びた建物が並び、周辺の紅葉もきれいでした。
 
 高野山の風景は大体、杉、桧、高野槙(こうやまき)といった常緑の高木が主で、冬の雪景色は、ひときわ荘厳な風景になるのですが、その前に秋の一時期、緑の木々を紅い色糸で刺繍したかのようにモミジが燃えさかるのです。


大門
  山上を東西に走るバスに乗って、朱塗りの大門、木漏れ日の奥の院へと、ひととおり巡りました。

 奥の院はいつ行っても心が鎮まるところです。

奥の院
有数の観光地なので人も多いけれど、なおかつそれを包み込むような霊場の雰囲気、奥深さに厳粛な気持ちになります。

 秋の夕暮れはせわしく、宿坊に泊まるわけではないので帰途を急ぎました。土産もそこそこに電車に乗ると、あたりはとっぷり暗くなっていました。

 撮影データ
   EOS Kiss Digital
   28-105mmズーム  
   プログラムAE
   PLフィルター使用

 参考サイト
   悠誘高野山へようこそ
   ようこそ高野山へ
   高野山真言宗総本山金剛峯寺
   南海電鉄高野山ガイド
   高野山霊宝館

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