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醒井の梅花藻

2004年8月1日
地蔵川の梅花藻


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  きれいな水にしか生息しない水中花、梅花藻(ばいかも)を見に、滋賀県・米原町醒井(さめがい)の地蔵川を訪ねました。 (写真はクリックで拡大します)

 梅花藻はキンポウゲ科の水草。直径1センチぐらいの小さな梅に似た白い花を水中で咲かせ、ときには水面に顔をのぞかせます。

 地蔵川では5月下旬ごろから8月末まで咲き、見ごろは7月下旬ごろ。ライトアップも行われます。(今年は7月1日〜8月1日)

地蔵川

 珍しい水中花として最近よく知られるようになり、この日も、雨にもかかわらず大勢の観光客が来ていました。

 川の水は澄みきった湧き水。手をつけると真夏なのにひんやり冷たく、流れの中で緑の梅花藻が涼しげにゆれています。
 サルスベリの花が梅花藻の上に散って、色鮮やかなじゅうたんのように見えるところもありました。
 

中仙道
 醒井は昔、中仙道の宿場町「醒井宿」。川に沿った町割りは今もほとんど変わっていないそうです。
 旧郵便局舎を改装した醒井宿資料館で、街道の両側に本陣や旅籠が建ち並ぶ江戸時代の絵図(長さ5.3メートル)を見ることができました。

醒井宿資料館
(ヴォーリズ設
計の旧醒井
郵便局舎)

問屋場

木彫美術館
(土・日・祝日
のみ開館)

 このあと、宿場で人や馬、荷物の引継ぎをしたという「問屋場」の跡、地元彫刻家の作品を集めた「木彫美術館」などを見学しながら、流れをさかのぼっていくと、町のはずれで突然,、川が途切れます。

 そこが湧き水の水源。「居醒の清水」という立て札が立っていました。

居醒の清水
 日本書紀の日本武尊伝説にも登場する清泉。この湧き水が、大昔から住民や旅人を潤してきたわけです。

 地蔵川には、家ごとに川へ降りる石段があり、果物やお茶を冷やしたりして日常的に利用されています。
 天然記念物の魚・ハリヨも、姿は見かけませんでしたが、梅花藻の下で泳いでいるのでしょう。
 いつまでも残しておきたい日本の風景です。

 清流を守るため地元の人はとても気配りされているようです。取材にも丁寧に応えてもらい、すっかりこの町が気に入りました。
 

醒井の味


醒井水の宿駅(えき)
 最寄のJR醒ヶ井駅には「醒井水の宿駅(えき)」という地元の名産を扱う施設もあり、結構なにぎわい。
 「梅花藻グッズ」や虹鱒の甘酢漬け、「醒井餅」、山菜、うどん、そば、野菜など。
 土産に「手造り ういろう」を買ったところ、わが家で好評でした。

 参考サイト
 米原町の観光(米原町役場HP)

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