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大覚寺の嵯峨菊

2003年11月15日
嵯峨菊


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  細い花弁で気品のある嵯峨菊。
秋も深まった京都・大覚寺で恒例の嵯峨菊展が開かれていました。

 ぼってりとした大輪の菊は見慣れていますが、このように華奢な、しかし風情のある菊を見るのは初めて。じっくりながめて勉強にもなり、いい一日でした。

 嵯峨菊の仕立て方には規則があり、下から7花、5花、3花、つまり「七・五・三」の3段に咲かせるそうです。花に詳しい参拝客が連れの人に説明していました。
 咲き初めは花弁を横向きに、最後は茶筅を逆さにしたように上を向くことなど、面白い性質もあとで調べて知りました。少し花弁をすぼめた茶筅の姿が、花の最終形なのですね。なるほど上品…。

 もとは嵯峨天皇の離宮だった大覚寺は、王朝風の典雅な雰囲気。回廊を歩きながら、すらりと伸びた何百鉢もの嵯峨菊をゆっくり鑑賞。
 観月会で知られる大沢池のほとりにはお茶席も設けられていました。

 渡月橋や天竜寺など嵐山・嵯峨野の観光地から少し北に離れていますが、11月の一ヶ月、おすすめの花の名所です。

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 嵯峨菊・大覚寺についてのさらに詳しい解説は大覚寺のホームページへ。
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